ある国にとても美しい姫君がいた。しかし姫君には不吉な噂が付きまとっていた。
姫君に求婚した者は一夜の内に失踪する、という噂だ。 まるで蛇(クチナシ)に丸呑みされたように。
やがて姫君はクチナシ姫と呼ばれるようになった。 姫の悪評は京まで上り、朝廷はクチナシ姫を妖魔の類と判断し、討伐を命じる。
この物語はクチナシ姫討伐を命じられた忍が、刃を突き立てようとしたその瞬間、 姫に恋をしてしまったところからはじまる。
美しいものの底には、恐ろしいものが潜んでいる。 古の人はそれを『花底の蛇』と呼んだ。
さて、かの姫の腹の底にはどのような恐ろしい闇が潜んでいるのだろう?
シノビガミ【くちなしの瞳語りて】
シナリオ名 | くちなしの瞳語りて |
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作者名 | とりにく様 |
タイプ | 対立型 |
PL人数 | 4人 |
リミット | 3 |
舞台 | 戦国退魔編 |
階級 | 中忍頭 |
備考 | ・従者/血盟/一般人ルール不採用 |
・背景/奥義開発ルール使用可能 |
PC1 暗殺者・男 | PC2 クチナシ姫・女 |
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【使命】 | |
あなたは朝廷にPC2暗殺を命じられた忍だ。 | |
計画では深夜にPC2の寝所に忍び込み、殺す手筈だった。 | |
だが、PC2に刃を突き立てようとしたその瞬間、かの姫の瞳は見開かれ、あなたはその不思議な輝きに魅入られていた。 | |
あなたはPC2に【愛情】の感情を所持している。 | |
※この感情はどのような忍法、戦果、忍具、背景を用いても、削除、上書きすることはできない。 | |
使命【PC2と共に逃げのびる】 | 【使命】 |
あなたはクチナシ姫と呼ばれる姫君だ。 | |
美姫と名高いあなたには、数多くの求婚者があらわれた。 | |
明日も遠国からの求婚者PC4と見合いをする予定であったが、あなたの寝所にやってきた闖入者、PC1によって、あなたの運命は大きく変わる。 | |
あなたの胸に刃を突き立てようとしたPC1は、あなたの瞳が見開かれたその瞬間、刃を捨て、その腕の中にあなたを閉じ込め、城を飛び出した。 | |
はじめての外の世界、はじめての経験に、あなたの胸は高鳴る。 | |
数多くの男達と見合いをしてきたが、こんなことは初めてだ。 | |
使命【外の世界を知る】 |
PC3 クチナシ姫の重臣・男 | PC4 求婚者・男 |
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【使命】 | |
あなたはPC2が幼い頃よりPC2家に仕える重臣である。 | |
亡き主君の恩義に報いる為にも、彼女のために最高の婿を探してきた。 | |
明日は遠方からやってきた、PC4という男との見合いである。 | |
今度こそ、PC2に相応しい男であればいいのだが。 | |
――しかし今夜は妙に城が騒がしい、あれは姫の寝所の方角であろうか。 | |
使命【PC2に相応しい男を見つける】 | 【使命】 |
あなたは遙か遠方の国より、PC2と見合いにやってきた婿候補である。 | |
傾国と謳われる、かの姫の美貌はあなたの国でも評判だ。 | |
恐ろしい噂も聞くが、大概においてそういうものはフラれた男の負け惜しみである。 | |
明日はいよいよ、姫と対面を迎える日だ。 | |
高鳴る胸を抑え、眠りにつこうとしたあなただが、ふと城の方角が騒がしいことに気がついた。 | |
使命【PC2の婿に選ばれる】 |